2026.04.08 非常勤講師という仕事

私は母校である名古屋デザイナー・アカデミー(旧 名古屋デザイナー学院)にて、約15年にわたり非常勤講師としてWebデザインのディレクションやデザインを教えています。

デザインの「デ」も知らない学生たちと向き合う中で、
自分が当たり前に使っている言葉や技術が、実はとても特別なものだったのだと、何度も気付かされてきました。

一方で彼らは、まだ未完成で荒削りだからこそ辿り着ける視点や発想を持っています。
整っていないからこそ生まれる強さや純度に、こちらが教えられることも少なくありません。

デザインとは、完成された答えをつくることではなく、
対話を重ねながら、思考や背景を整理し、輪郭を与えていくプロセスそのものだと考えています。

だからこそ私は、この15年という時間の中で、
「教える」というよりも、「共に考え続ける」ことを大切にしてきました。

最初に担当した学生たちも、今ではそれぞれの場所で役割を持ち、
時折近況を知らせてくれます。
その積み重ねの先に、ほんの少しでもこの仕事の意味があったのだと感じられる瞬間があります。

AIの進化によって、デザインやデザイナーの在り方が大きく変わろうとしている今、
それでもなおこの業界に立ち続けている教え子たちの姿を見るたびに、
デザインという行為は単なる技術ではなく、人と人との間にあるものだと、あらためて実感します。

そして同時に、自分自身もやはりこの仕事が好きなのだと思います。

卒業と入学が入り混じるこの季節に、
これまでの時間と、これから続いていく関係性について、少しだけ言葉に残しておきたくなりました。

非常勤講師やセミナー講師などのご依頼も、お気軽にご相談ください。

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